堂々としたお仕事ぶり、格好良かったですよ!
グループホーム入居者であるBさんは、武蔵村山市内にある作業所に週5日通所されています。Bさんは作業所へ行くことを楽しみにされており、毎日の夕食の時間では「今日はどのようなお仕事をなさったのですか」という質問に一つひとつ丁寧にお話をしてくださいます。Bさんのお話の様子をお聴きすればするほど、「職場のお仕事が充実されているのだなあ」と感じます。
通所当初は、わからないことばかりでご苦労もあったようですが、Bさんを支えてくださる施設長及びスタッフの方々が親身になって対応してくださいますので、作業所に「居場所」を感じるようになってきました。体調が良くない時でもBさんの困り感を丁寧に聴き取ってくださり、適切な対応をしていただけているため、Bさんも安心して通所できるようになっています。
Bさんは「行きはじめの頃はみんなと仲良くなれるか心配で不安なことばかりでしたが、最近では、作業所に行くと『おはようございます』って声を掛けてくれる人たちが増えてきました。自分を受け入れてくれたことがなりより嬉しかったですね。それからですよ、職場へ行くのが楽しくなってきたのは」とBさんは話してくださいました。
それにBさんは社会人経験が豊富で、会社で働かれていた経験も長かったこともあり、挨拶や礼儀、気遣いもすばらしく、職場での見本なっているようです。作業所での業務内容もご本人に非常に合っていますし、難しい場合のサポートも施設長様及びスタッフ様がきめ細かくしてくださっています。ステキな職場にめぐり合い、感謝ですね。
グループホームの責任者としては、楽しく仕事へ行っていただいていることがなによりの喜びです。
ところで、Bさんが通所されている作業所では、武蔵村山市民総合センターにて週に数回くらい喫茶店の仕事もされているようで、Bさんは月1回のペースで接客等の仕事もされています。Bさんは「喫茶店の仕事も楽しみの一つです」とおっしゃっているので、以前にも顔を出したことはありましたが、武蔵村山市民総合センター1階の「喫茶店」に足を運んでみました。今日の午前中に東京都の研修が行われましたので、研修終了後、すぐにBさんが働かれている喫茶店へ行くことにしました。
市民総合センターにはちょうど13時に到着。喫茶店をのぞいてみると、Bさんが控室に入っていく姿が見えたので、声をかけてみました。
「お昼の食事が終わりましたので、これから午後の仕事に入ります」
Bさんは私にそう言うと、身支度を済ませ、仕事の準備に入りました。
「Bさん、何か食べたいのですが、メニューはありますか」
と、質問をすると、
「はい、あります。こちらです」
Bさんは私をメニューがある場所まで案内してくださいました。
私は「ナポリタンをお願いします」とスタッフに注文し、椅子に座って料理を待つことにしました。その間、Bさんの仕事ぶりを拝見させていただいていたのですが、スタッフから「Bさん、このお皿を洗っていただけませんか」と言われ、お客様が食べられた食器を一人で洗いはじめました。
食器洗いは今までにもされたことがあったようで、手際よく仕事を進められていましたので、「Bさん、すごくサマになってらっしゃいますよ」と声を掛けると、「そうですか、ありがとうございます」と満面の笑みを浮かべながら、手を休めず、仕事をされていました。その様子をデジカメで撮影させていただきました。
しばらくすると、注文した料理をBさんの仕事の仲間が運んでくださいました。「ありがとうございます」と伝えると、その男性は頭を下げられ、ニコッと笑みを浮かべて、「どうぞ」と言って立ち去りました。以前に作業所で働いている姿を見たことがある男性でしたが、喫茶店の仕事は楽しいのでしょう。受け答えも落ち着いた感じでした。その男性はBさんのところに行き、Bさんの様子を見ていらっしゃったので、Bさんは「そこにいっぱいあるコップをこっちに持ってきてもえます?」と声掛けをされ、仕事の男性仲間も素直に応じていらっしゃいました。そのやりとりが非常に良かったですね。
私は注文したナポリタンを食べ終え、食器を戻しに行くと、仕事の女性仲間がニコッとした笑みで受け取ってくださいました。
非常に良い気分になって、私は喫茶店を出ることができました。
職場で活躍は、グループホーム生活の様子とは違います。グループホームは安心した表情で過ごせています。一方で、職場では自分を必要とされており、なおかつ、活躍できる「出番」があります。Bさんにとって、住まいと仕事の両方が充実されているのだなあと強く確信し、喫茶店を去りました。
Bさんの仕事ぶり、本当に格好良かったですよ!